私とUACJ金属加工の出会いは修士の時にさかのぼりますが、学会に参加するとよくUACJグループの社員が座長を勤めていましたので、社名はよく聞いていました。
研究室では、金属材料の接合、特にろう付による銅とアルミの異種金属接合を研究していました。
まさに今やっていることなんです。ですから研究室で学んだことを活かすにはぴったりの会社だったのです。
また、私が入社したのは新生UACJ金属加工になった初年度、第1期生技術者として入社できたのも誇りに思っています。
UACJグループはほかにも、押出、製箔、鋳鍛もやっているので、そうした他の分野のことも聞けるのも楽しみでしたね。
これまで、「アルミと銅は接合できない」ということが定説だったんですが、「アルミと銅は接合できる」ことを形にしてドイツとアメリカの学会で発表したんです。
これができると何がいいことがあるかというと、銅による熱交換性能を保ちながら、アルミの持つ特性で、軽量化、コストダウンが図れ、生産効率も向上する。これをもっと研究して、技術として完成させたい、学校での研究で終わらせたくないというのが本心でした。
そういった意味で、これまで培ってきたものを続けられる、技術の確立まで関わることができるというのはとても幸せなことだと思っています。
一長一短である金属の特性、長所をとることで、世の中に新たな価値を創造できるのではないかととてもワクワクするのです。ろう付接合の第一人者というのは言い過ぎかもしれないけれども、この技術を完成させていきたいですね。
毎週金曜日、全社を横断して、生産技術、開発、作業長クラスを中心に、製造改革プロジェクトに取り組んでいます。
金属加工の世界って、ある意味昭和の時代から変わっていない部分もあるんです。
でもこのままでは10年経っても何も変わらないかもしれない。
現場の意見を反映させた改善に取り組んだり、新しい工法への取り組んだり、従来の固定観念にとらわれない方法を試してみてもいいと思うのです。
幸い、UACJ金属加工は、ルーツの異なる4社がそれぞれの技術を持ち寄ってできた会社です。各々に情報交換することで新しいアイデアはたくさん出てくるのかなと思っています。
先日も恵那に出張した際に、仙台とは異なるアプローチをとっていました。実際にやり方をまねてみて、取り入れるところは取り入れて試行錯誤していきたいですね。
そうして出来上がった技術って、他の製品にも適用できるでしょうし、生産効率も上がって業績にも貢献できると思うのです。
2017年入社
仙台工場
生産技術グループ
■オフ
車通勤なので、仕事帰りにはゴルフ練習場へ。
数件はしごすることもあります。
休日はサップというスタンドアップパドルのマリンスポーツをしに女川の海を巡っています。
他にも、冬はナイターでスノボに行くなど、基本的にアウトドア派ですね。
■メッセージ
今まで学んできたことを活かすことができる場所が見つかればいいですね。
この会社はやりたいことをやらせてくれるので、何を学んできたとしても、それを活かせる場はあるのではないでしょうか。
一緒に新しいものを作り出したいと思っています。
ある日のスケジュール